厚生労働省による国民生活基礎調査の性別にみた有訴者率という調査において、「腰痛」は男性の第1位、女性の第2位にランクインしています。
それだけ数多くの日本人が腰痛で悩まされていることがわかります。
その腰痛を感じている方の中には「お尻の痛みや脚のシビレ感」を感じている方もいらっしゃいます。
このような方の場合、仙腸関節障害(仙腸関節炎)を疑う必要があります。
今回はこの仙腸関節障害についてまとめます。
目次
1.仙腸関節(せんちょうかんせつ)とは?
仙腸関節とは、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節です。
仙腸関節は上半身の重さを支えつつ、そして脚を通じて地面からの衝撃を受け止める役割を担っています。
この関節に不意や過度の負荷が加わると、仙腸関節障害(仙腸関節炎)の状態となり、日常生活に支障を来します。
2.仙腸関節障害の症状
✔お尻や鼠径部の痛み(片側または両側)
✔場合によっては坐骨神経痛のような痛み・シビレ感
✔長時間椅子に座れない
✔仰向けに寝れない
✔痛い方を下にして寝れない
3.仙腸関節障害の頻度と重症度
仙腸関節は衝撃緩和を担う関節として常に働いている関節であるため、仙腸関節障害はどの年代、性別でも起こり得る非常にありふれた病態です。
一般的には、腰やおしりの痛みの原因の約20~30%、腰椎疾患と合併する割合は39%と報告されています。
仙腸関節障害の重症例は重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)や手術を必要とする変形性股関節症と同等の生活の質の低下を引き起こすと報告されています。
この疾患の悪化や慢性化は重症度を上げるため、的確な診断と治療介入が求められます。
4.仙腸関節由来の痛みの診断
仙腸関節障害はレントゲンやCT、MRI検査において診断につながる特徴的な所見に乏しいために診断が遅れることが少なくありません。
しかし、問診と身体所見から仙腸関節由来の痛みを疑うことは容易である、とされています。
整形外科で行われる仙腸関節ブロックを行うことで痛みが70%以上軽快することで確定診断とされています。
5.仙腸関節障害の治療法
・安静
・鎮痛剤(痛み止め)
・骨盤ベルト
・リハビリテーション
・仙腸関節ブロック
こやま整骨院ではリハビリテーションや骨盤ベルト、生活指導が実施可能です。
リハビリテーションでは、仙腸関節に過度の負担がかかる原因となっている股関節や背骨などの柔軟性低下、腹筋や背筋・臀部の筋力低下、動作不良などを改善していきます。
同じ仙腸関節障害であっても、一人ひとりタイプは異なるため、丁寧な問診と評価から一人ひとりに合った施術をご提案致します。
評価結果から、整形外科にて痛み止めや仙腸関節ブロックなどの注射治療を検討する必要性がある場合には、長野市内の近隣整形外科をご紹介することも可能です。
6.仙腸関節障害の手術適応
過去の研究により以下のような特徴をもった方が手術治療に至ることが多かったと報告されています。
✔重量物の挙上や、高所からの転落、追突事故などの明らかな外力によって発症した仙腸関節障害で、椅子座位可能時間が15分以下、痛みにより睡眠を妨げられている。
✔下肢の強いシビレ
✔杖がないと歩行できない
7.まとめ
・「お尻の痛みや脚のシビレ」がある場合、仙腸関節障害(仙腸関節炎)を疑う
・重症例は日常生活の支障が強い
・診断にはレントゲン検査などではなく、詳細な問診と身体機能評価が重要
・一人ひとりに合わせたリハビリテーションが有効
長野市にあります、こやま整骨院では仙腸関節障害に対し、専門的でオーダーメイドの施術をご提案致します。
「腰痛」と言われたけて治療をしているけれど良くならない「お尻の痛みや脚のシビレ感」でお困りの方は一度当院までご相談ください。
長野県長野市南長池761-5
こやま整骨院・整体院
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