
半月板損傷
更新日時:2025/03/19
オスグッド・シュラッター病とは?
脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれるヒザ下の骨の出っ張っている部分で起こる障害のことをオスグッド・シュラッター病と呼びます。
成長期のスポーツ選手に多く、約30%は両側に発症するというデータが報告されています。
オスグッド・シュラッター病の症状
☑ スポーツ動作時の膝痛
☑ 正座やしゃがみ込み動作が痛い
☑ ヒザ下の出っ張りが圧迫されると痛い

オスグッド・シュラッター病の原因
発育期における急激な骨の成長と筋肉の成長バランスが崩れることで発症すると考えられていますが、現在でも詳細な病態は不明とされています。
リスク因子として、
①大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)の硬さ
②足関節の背屈制限(つま先を持ち上げる動作の制限)
などが報告されています。
オスグッド・シュラッター病の治療法
すべての症例で保存療法の適応となります。
痛みの程度や柔軟性の評価、動作の確認、エコー評価を実施し個々の状態に合わせたアプローチを行うことが重要です。
歩行時や階段昇降など日常生活でも痛みを生じている場合には、患部の安静のためにスポーツ活動の制限を行う必要があります。
その他、柔軟性を上げるためのストレッチや正しいスポーツ動作の獲得のための運動療法、アイシング、オスグッドサポーター、テーピング療法が有用です。
それでも痛みが強い場合には、整形外科で内服や注射療法を受けたり、極稀に手術が必要になるケースが報告されています。
こやま整骨院ではエコー評価を用いて、より詳細に状態の把握を行うことで、お一人お一人に合わせた施術を提供することが可能です。
参考・引用文献一覧
1)岡村:半月板損傷.整形外科看護.vol.27 no.11.2022

執筆者 小山 晴樹
こやま整骨院・整体院 院長 (長野市南長池761-5)
柔道整復師免許を取得後、長野県長野市内のスポーツ整形外科にて診療補助・リハビリテーション業務に従事。オリンピック選手やプロ野球・プロサッカー選手などのリハビリテーションにも携わる。また、施設管理主任・部長として、施設運営のみならず講演会や研修会を企画運営した。
現在は、長野市南長池にて「こやま整骨院・整体院」の院長として臨床に携わる。