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頚椎椎間板ヘルニア

更新日時:2024/06/21

頚椎椎間板ヘルニアとは?

頚椎椎間板ヘルニアとは、頚椎(=首)にある椎間板と呼ばれる組織の一部が逸脱(ヘルニア)して神経を圧迫することにより発症する疾患です。

30~50歳代に多く、しばしば誘因なく発症します。

神経を圧迫する部位によって、神経根症、脊髄症に分類されます。

椎間板のヘルニアではなく、骨棘(ほねの棘)によって神経を圧迫することもあります。

鑑別が必要な疾患として、後縦靭帯骨化症や頚髄腫瘍、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症などが挙げられます。

腰では腰椎椎間板ヘルニアという疾患があります。

頚椎椎間板ヘルニアのイメージ図

頚椎椎間板ヘルニアの症状

​頚椎神経根症の場合

☑ 一方の腕に放散する痛みがある

☑ 感覚鈍麻や脱力

頚髄症の場合

☑ 両側の手指しびれ感、体幹・下肢の感覚鈍麻

​☑ 手指で細かい動きがやりにくい

​☑ 歩行障害や排尿障害が生じる場合もある

頚椎椎間板ヘルニアの原因

椎間板が加齢などで変性し、後方へ突出することで起こります。

外傷や無理な姿勢をとることで、背骨に負担がかかると、椎間板の圧が高まり発症するとされています。​

頚椎椎間板ヘルニアの治療法

歩行障害、手指巧緻運動障害、排尿障害などの脊髄症状が重度の場合を除き、まずは保存的治療が選択されます。また、神経根症状の場合は保存療法によって軽快する可能性が高いとされています。

・リハビリテーション

当院では、神経の圧迫を助長している関節や筋の動きの悪さを修正するように、徒手による牽引療法やマッサージなどを実施します。また、炎症を軽減する目的で姿勢指導や生活における椅子や机などの環境指導も合わせて行います。

慢性的な症状を有している場合には、神経の動きが悪くなっていることがあります。この場合には、神経や周囲組織の動きを改善する目的で徒手療法やストレッチ、運動療法などを併用して行います。

・物理療法など

ホットパックや入浴などで首や肩を温める。

・薬物療法

整形外科では薬物療法として消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、鎮痛薬などが処方されます。

神経根症で強烈な痛みがある場合は、神経根ブロック注射なども短期的に有効とされています。

・手術療法

日常生活動作に不自由な手指巧緻運動障害、歩行障害、膀胱直腸障害が明らかな場合には手術が適応になります。また、保存療法に抵抗する症状の場合にも手術が適応されることがあります。

当院では、評価や施術経過に応じて整形外科へ紹介させて頂いております。適切に情報提供してご紹介しますのでご安心ください。

頚椎椎間板ヘルニアとは?
症状 頚椎椎間板ヘルニア
原因 頚椎椎間板ヘルニア
治療法 頚椎椎間板ヘルニア
長野市こやま整骨院院長 小山の写真

執筆者 小山 晴樹

こやま整骨院・整体院 院長 (長野市南長池761-5)

柔道整復師免許を取得後、長野県長野市内のスポーツ整形外科にて診療補助・リハビリテーション業務に従事。オリンピック選手やプロ野球・プロサッカー選手などのリハビリテーションにも携わる。また、施設管理主任・部長として、施設運営のみならず講演会や研修会を企画運営した。

現在は、長野市南長池にて「こやま整骨院・整体院」の院長として臨床に携わる。

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