テニス肘(外側上顆炎)とは?
テニス肘または外側上顆炎(がいそくじょうかえん)とは、ものを掴んで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をすると、肘の外側から腕にかけて痛みが出現する障害です。
バックハンド動作の多いテニスプレーヤーに多く発症したことから「テニス肘」とも呼ばれています。
テニス選手だけではなく、バドミントンや卓球などの競技でも発症します。
また、スポーツ競技者だけではなく、重量物を扱う作業員や長時間のデスクワークで手首を使う職業、日常生活でも発症することもあります。
テニス肘(外側上顆炎)の症状
☑ ものをつかんで持ち上げる動作で痛む
☑ タオルをしぼる動作で痛む
☑ ドアノブをひねる動作で痛む

テニス肘(外側上顆炎)の原因
原因については医学的にも十分にわかっていません。
スポーツによる使いすぎを始め、スポーツ競技の技術不足によるもの、道具が適していないなどが考えられます。
また、日常生活においては長時間作業によるオーバーワークや加齢などが原因として考えられます。
テニス肘(外側上顆炎)の治療法
□保存療法
手首や指のストレッチ、腕の筋肉のマッサージを行います。
電気治療や氷で冷やすことも有効です。
また、テニス肘用のサポーターを用いることで患部の安静を保持します。
痛みの強い場合には整形外科で内服や注射治療を実施することがあります。
□その他
長引いて炎症が慢性化すると手術が必要になることもありますので、早めの治療が重要です。

執筆者 小山 晴樹
こやま整骨院・整体院 院長 (長野市南長池761-5)
柔道整復師免許を取得後、長野県長野市内のスポーツ整形外科にて診療補助・リハビリテーション業務に従事。オリンピック選手やプロ野球・プロサッカー選手などのリハビリテーションにも携わる。また、施設管理主任・部長として、施設運営のみならず講演会や研修会を企画運営した。
現在は、長野市南長池にて「こやま整骨院・整体院」の院長として臨床に携わる。

